薬剤師がうつ病や適応障害になったら休職・退職?仕事がつらい薬剤師さんへ

当ページには、プロモーションが含まれています。お客様の声の一部を掲載しています。

薬剤師の仕事はストレスも多いですよね。

仕事がつらくて、体調を崩されている方はいませんか?
この記事にたどり着いた薬剤師さんは、すでに限界を迎えているかもしれません。

劣悪な職場環境や人間関係に関する悩みが深刻化すると、うつ病や適応障害などのメンタルの不調につながることもあります。

この記事は、限界を感じている薬剤師さんへ向けた記事です。

私自身も激務が続き、体調を崩して休職を経験しました。
この記事が、今つらくて悩んでいる薬剤師さんのお役に立てばうれしいです。

この記事を読めば

  • 心の不調を感じた時の対処法がわかる!
  • 薬剤師が体調を崩して休職や退職する場合の流れがわかる!
  • 薬剤師が休職や退職を経て転職する場合の注意点がわかる!
目次

薬剤師はうつ病や適応障害になりやすい?薬剤師特有の原因

机に座って頭を抱える薬剤師

人々の健康のため働く薬剤師ですが、その働き方の陰には大きなストレスが隠されています。

薬剤師の仕事は、非常に多忙であると同時に、さまざまなプレッシャーや責任をともないます。
立ち仕事が多く、集中力も要するので気が抜けません。
薬剤師の同僚や他の医療従事者、患者など様々な人と関わる仕事であり、人間関係に関する悩みも尽きません。
ストレスが蓄積し、その結果うつ病や適応障害といった心の不調が引き起こされることも少なくないです。

職場での人間関係

カンファレンスをする医療チーム

職場内の人間関係の悩みは薬剤師転職の1番の理由になっています。

薬剤師は、同僚の薬剤師や上司だけでなく、他の医療従事者や患者など様々な人と関わる仕事です。
苦手な人であってもコミュニケーションをとりながら仕事をしていく必要があります。

調剤薬局やドラックストアであれば、閉鎖的な職場の中で、毎日長時間同じ顔ぶれで仕事をします。相性が悪い人と関わり続けなければいけないことは大きなストレスになりますよね。

病院であれば、薬剤師以外の医療従事者と関わることも多くなります。
業務や立場の違う職業への気遣いが必要になり、薬剤師が板挟みになることもあります。

多忙な職場環境

調剤をする薬剤師

薬剤師の仕事は結構ハードです。

薬局やドラックストアであれば、患者を待たせている中、急いで調剤しなくてはなりません。
基本的に立ち仕事であり、混む時間であればトイレや水分補給でさえ自由に行けないことも。

職場にもよりますが、残業で帰宅が遅くなる場合も多いです。
病院薬剤師であれば、当直や夜勤もあります。

休日が満足にとれない職場もあります。

このような多忙で過酷な働き方で、心も体も不調をきたしてしまうのです。

人員不足で仕事の負担が増える

道の真ん中に立つ二人の薬剤師の男女

人員不足の中、働く薬剤師が多いのも事実です。

薬剤師は転職に強く、女性が多い職業です。
転職や産休育休などで急に人が足りなくなることもよくあります。

そうすると、今まで問題なく働けていても、急に業務を回すことが困難になります。

時短やパートで働いている薬剤師も多い中、正社員に負担が集中することも結構あります。

1人当たりの業務量が増えて、多忙を極めてしまうのです。

ノルマに追われる

疲れを感じて机に伏せる薬剤師

大手調剤薬局やドラックストアでは、店舗や職員ごとにノルマが課されることがよくあります。
営業職でもないのに、社員として会社の利益を支えるため結果を出さなくてはいけないのです。

ノルマのことを意識しながら働くのは、プレッシャーがかかり精神的に負担になります。

年収や待遇に対する不満

通帳を不満げに見つめる女性

年収や待遇に対し不満を抱える薬剤師もいます。

薬剤師の平均年収は583.4万円(平均年齢41.1歳)となっており、比較的高収入の職業といえます。

しかし、職場(調剤薬局、ドラックストア、病院、製薬会社など)により年収や待遇に大きな差があることも事実。
調剤薬局の中でも大手なのか中小なのか、都会なのか地方なのかによって差が出てきます。

「6年制の大学を出て国家資格をとったのに…」
「残業が当たり前、毎日ハードワークなのに…」
「忙しい店舗で働いているのに、暇な店舗の薬剤師と同じ給料なのはやりきれない…」

など、働き方に見合った給料や待遇でなければ不満がたまってしまいますよね。

薬剤師がうつ病・適応障害を疑った時の対処法(休職・退職前)

風にふかれて心地よさそうな白衣の女性

病院に受診する

おかしいなと思ったら、まずは病院(精神科)に受診しましょう。

診断名や重症度がわかれば、今後具体的にどうしていくべきか考えることができます。
休養が必要だと判断されれば、医師に診断書を書いてもらうこともできます。

異動や配置変更を申し出て働き方を変える

休職するほどでなければ、
異動や配置変更を上司に相談してみましょう。

ハードワークや人間関係などが原因で心の不調を引き起こしていることが多いため、環境を変えてストレスを減らすことが大切です。

生活リズムが整い、プライベートの時間が保てるようになれば、ぐっと楽になることもあります。

勇気を出して休みを取る

うつ病や適応障害には、休養がなにより大事な治療になります。

精神的に疲れている時に無理して仕事をしても、状態が悪化するばかりか、仕事のパフォーマンスが低下したりミスが多くなったりします。良いことがないですよね。

勇気が必要かもしれませんが、休職制度や有給休暇を利用してゆっくりと休みましょう。

どちらにしても、病院で診断書をもらっておけばスムーズに話が進みます。

ここで注意点。
働いている会社や病院によって、休職制度の有無や内容が異なります。
必ず就業規則を確認しておきましょう。
休職制度がない場合は、有給消化・欠勤扱いになるかもしれません。

誰かに相談する

一人で抱え込まずに、誰かに相談してみることをおすすめします。

自分の悩みを打ち明けることで、気持ちが楽になります。
職場の人に相談すれば、状況が変わる可能性もあります。また、第三者の視点から有益なアドバイスがもらえるかもしれません。

薬剤師がうつ病・適応障害で休職や退職する場合

take a breakと書いたノートとコーヒー

病院に受診し診断書をもらう

診断書を職場に提出すれば、休職や退職の話がスムーズに進みます。
休むことや仕事を辞めることを、引き止められる心配も減ります。

まずは、病院に受診し診断を受けましょう。
休養が必要であると医師から認められれば、診断書を書いてもらえます。

職場に診断書を提出し休職する

診断書を職場に提出して休職を申し出ましょう。

受診⇒診断書提出⇒休職

の流れであれば、後々保証を受けたくなった際も後悔がないです。

受診し診断を受けてから休職すれば、休職中の「傷病手当金」を申請できる可能性があります。
また、退職後に失業保険を受給する際は、「特定受給離職者」として扱ってもらえる可能性があります。

そうすれば、仕事をしていない間の経済的な不安も少なくなります。

休職中に退職するか考える

休職せずに、いきなり退職を決めるのはおすすめしません。

うつ状態の時には、正常な判断ができない可能性が高いです。
ネガティブな思考になり、冷静で合理的な判断が難しい時に、「退職」という取り返しのつかない判断をすべきではありません。

仕事から離れて休息をとり、ゆっくりと復職するか退職するかを考えれば良いのです。

その方が、自分の状態を見つめて自分の気持ちに正直な決断ができますよ。

私は休職中に退職を決めました。
後悔しない選択ができたと思います。

薬剤師が休職してから復職は難しい?

復職願の紙

復職する場合には、様々な不安がよぎると思います。
その中でも、一番多いのが「また体調を崩してしまうのではないか」という不安です。

復職する上での、ポイントは「職場環境の改善」です。

医師から診断書を書いてもらう

流れとして、まずは病院の医師から復職可能であること(働けること)を証明する診断書を書いてもらいます。
診断書には「就業上の配慮(時短勤務、業務内容や業務量の改善、異動や配置変更)」など、医師の意見も書いてもらいましょう。これがとても大事です!

職場環境を改善してもらう

復職しても、うつ病や適応障害になった原因を取り除かなければ再発してしまうリスクが高いです。
診断書提出の上、職場環境を調整してもらってから復職することをおすすめします。

また、いきなりフルタイムで働くのはリスクがあります。
会社の理解が得られるなら、「お試し出勤」や「時短勤務」により徐々に体を慣らしていくのが理想です。

薬剤師が休職してから転職は難しい?

屋外でこちらに笑顔を向ける薬剤師

薬剤師が休職を経て、転職することは難しくないです。
むしろ、復職するより体調を再度崩してしまうリスクは低いと考えます。

休職中の転職活動

「休職中に転職活動しても平気なの…?」と不安に思う方も多いですよね。

ズバリ、休職中の転職活動は違法ではありません。
ただし就業規則に反する場合があります。就業規則の禁止事項になっていないか確認しておきましょう。

また、休職中の転職活動は会社に不誠実な印象を与えかねません。

ブランクをあけたくない方は、休職中に転職活動を行うことになりますが…
おすすめは退職してからのびのび転職活動することです。

退職してから転職活動

復職し同じ会社で働くというのは、職場環境を改善しない限り再発リスクが高いです。
休職中にゆっくり冷静に考えて、退職を決めた方も多いでしょう。

退職してからであれば、精神的にすっきりリセットした状態で転職活動ができます。

ここで、お金の心配が出てくると思いますが、
退職後も条件を満たせば「傷病手当金」または「失業手当」がもらえます。
保証を受けながら転職する活動することが可能です。

さらに!うつ病や適応障害と診断されていれば、
「特定受給離職者」として、すぐに失業保険をもらいながら転職活動できる可能性が高いですよ。

私は休職中に「傷病手当金」、退職後は「失業手当」を受給しながら転職活動できました。
すぐに転職先が見つかり、今は満足した働き方ができています!

休職していたことは転職先にばれる?

源泉徴収票の提出や住民税の額、傷病手当金の申請により、転職先にばれる可能性はあります。
ただし、数か月程度の短期間休職であれば ばれる可能性は低いです。

万が一、面接などで聞かれたら正直に答えるべきでしょう。嘘はつかない方が良いです。
質問されなければ、あえて伝える必要はありません。

また薬剤師の場合、休職していたことがばれたからといって、内定取り消しや解雇になる可能性は低いと考えます。

仕事がつらいと感じたら無理せず休もう

休職・退職を決めることは勇気がいることですよね。
しかし、つらい思いをしてまで働き続ける先に希望はあるでしょうか?

軽い不調で済むことも、無理し続けると重症化して治すのが大変になります。

無理せずに、まずはゆっくり休息をとって今後のことを考えれば良いんです。
薬剤師免許のある私たちは、いくらでもまた働けますよ。

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